美白化粧水はシミ・そばかすに効果ある?美白に効く成分を徹底解説!

美白化粧水の効果
スキンケア

「シミ・そばかすをなくしたい」
「くすみのない、明るい顔になりたい」
「モデルさんや女優さんのような透明感に憧れる」

そんな「美白」への憧れを持っている方は多いのではないでしょうか。
ドラッグストアやデパートでも、たくさんの「美白化粧水」を見かけますよね。

しかし、「美白化粧水を使ってもなかなか望むような効果を感じない…」という方もいらっしゃるかもしれません。

美白化粧水と言っても、含まれる成分は様々。
お使いの美白化粧水にどんな成分が含まれているのか、そしてそれがどんな効果をもたらすのかを知っておくことはとても大切です。

そこで今回は、美白化粧水に含まれる代表的な成分について解説します!
効果のある美白化粧水を選ぶために、しっかりチェックしてくださいね。

美白化粧水でシミ・そばかすは消えるのか

「美白」を謳っている化粧水はたくさんあります。
しかし気になるのは、「本当に化粧水で美白になれるのか?」ですよね。

ここからはまず、シミ・そばかす・くすみの原因や、美白化粧水の役割についてご説明します!

シミ・そばかすの原因

美肌の大敵とされるシミやそばかす。

肌のシミ

ターンオーバーの乱れ、喫煙、刺激、睡眠不足などによってもシミは発生しますが、中でも気を付けたいのは「紫外線」です。

紫外線

肌に紫外線が当たると、皮膚の「メラノサイト」という色素細胞の中に「メラニン」という色素が発生します。
メラニンは、肌の表面を守ろうとして生成されるもの。
生成されたメラニンはだんだん肌の表面へと移動していき、そこに定着することでシミになるのです。

シミができるしくみ

美白化粧水には多くの場合、メラニンの生成を予防する成分や、できてしまったシミを薄くする成分が配合されています。

ちなみにそばかすは「雀卵斑(じゃくらんはん)」という種類のシミで、遺伝によって発生するケースが多いものです。
しかし、そばかすも紫外線対策によってある程度予防できると言われています。

くすみの原因

くすみとは、なんらかの原因で肌の艶や透明感が減り、肌が暗く見える状態のことです。

肌のくすみ

肌がくすむ原因は様々です。
肌のくすみは、乾燥やターンオーバーの乱れなどが原因となることもあれば、シミと同じく紫外線が原因となる場合もあります。
紫外線によって発生したメラニンが角質に蓄積し、それが排出されずに残ることで肌色が暗くなってしまうのです。

くすみもシミと同じように、美白化粧水でケアするのがいいでしょう。
もちろん、ターンオーバーを乱れさせないために生活習慣や保湿に気を付けることも大切です。

美白化粧水はできてしまったシミに効かない?

美白化粧水には、「シミができないように予防する」もの「できてしまったシミを目立たなくさせる」ものがあります。

この2つは配合されている有効成分が異なるため、シミ予防の美白化粧水でシミを薄くすることは難しいのです。

「シミができるのを予防する商品」なのか、「できたシミを目立たなくする商品」なのか。
美白化粧水を購入する際は、成分や効果をよく確認するようにしましょう。

シミは肌のターンオーバーを阻害するため、肌が生まれ変わってシミが薄くなるまでにはとても時間がかかります。
そして濃くなってしまったシミを消し去るのは、とても難しいことだと言われています。

生きている限り紫外線などによってメラニンは生成されますので、日頃からシミ予防の美白化粧水を使い「そもそもシミを作らせないようにする」ことは非常に重要です。

2種類の美白化粧水

美肌化粧水の主な成分と効果

配合されている成分によって、美白化粧水の効果は異なるもの。
美白化粧水を購入する際は、有効成分をしっかり確認することが大切です。

ここからは代表的な美白成分と、その効果についてお話します。

美白化粧水の成分:ハイドロキノン

「ハイドロキノン」は、皮膚を紫外線ダメージから守る成分。
メラノサイトの活動を弱らせ、シミの元となるメラニンの生成を抑えます。

また、ハイドロキノンには肌を漂白する力もあります。
紫外線によってできてしまったシミやくすみを目立たなくしたい方におすすめです。

ハイドロキノンは肌を漂白する力が強く、もともとは皮膚科でしか処方されていなかった成分です。
現在はハイドロキノン濃度が低い製品であれば市販が認められていますが、それでも体質によっては刺激を感じる可能性があります。

またハイドロキノンを塗った状態で紫外線を浴びると、かえってシミが発生するとも言われています。
ハイドロキノン入りの化粧水を使ってから外出するときは、必ず紫外線対策も行いましょう。

美白化粧水の成分:アルブチン

「アルブチン」は、ハイドロキノンにブドウ糖が結合した成分です。
ハイドロキノンに比べると、アルブチンは肌への刺激が少ないと言われています。

アルブチンの主な働きはメラニンの抑制であるため、できてしまったシミを消すというよりもシミの予防に効果があります。
アルブチンには、メラニンの生成を引き起こす「チロシナーゼ」という酵素を抑える力があるため、シミになる前にメラニンを無効化できる可能性が高いのです。

アルブチンには「αアルブチン」と「βアルブチン」があるのですが、αアルブチンのほうがより美白効果が高くなります。

美白化粧水の成分:ビタミンC・ビタミンC誘導体

ビタミンCとビタミンC誘導体

「ビタミンC」は皮脂の分泌を正常にしたり、肌の老化を防いでくれたりする優秀な成分。
ビタミンCはシミの予防にも効果的で、メラニンの生成を抑えてくれます。

また、ビタミンCはできてしまったシミやくすみにも効果的。
メラニン色素を元に戻す力があるため、シミをピンポイントで薄くしてくれるのです。

ビタミンCは水溶性のため、水分によって力を失ってしまうという特徴があります。
食材からビタミンCを摂取する際は、調理方法に気を付けなければいけません。

「じゃあ体内からだけじゃなく、肌に塗って外からビタミンCを取り込もう!」と考えるかもしれません。
しかし、残念ながらビタミンCは肌に塗ってもなかなか吸収されないと言われています。

そこで美白化粧水によく配合されるようになったのが、「ビタミンC誘導体」と呼ばれる成分です。
ビタミンC誘導体は肌からスムーズに吸収されるため、スキンケアによって有効成分を取り込むことができます。

ビタミンC誘導体は、皮膚に吸収されることでビタミンCに変化します。
持続性もあるため、しばらくの間メラニンの近くに存在して働きかけることもできます。

美白化粧水の成分:トラネキサム酸

「トラネキサム酸」は、メラニン色素の生成や炎症を抑えるアミノ酸です。

トラネキサム酸が抑えるのは主に、メラノサイトを活発化させる「プラスミン」「プロスタグランジン」などの物質。
紫外線が原因のシミ・そばかすを予防したい人におすすめです。

トラネキサム酸配合の製品はスキンケア用品だけでなく、内服薬などもあります。

しかしトラネキサム酸は、血液を固める止血効果も確認されている成分です。
そのため、妊娠中・授乳中の方、心筋梗塞や脳血栓など血栓に関わる病歴のある方が内服薬を使用する場合は、まず医師に相談してください。

美白化粧水の成分:プラセンタエキス

プラセンタとは「胎盤」を意味する言葉で、「プラセンタエキス」は哺乳類の胎盤から抽出したエキスのことです。

プラセンタ

市販の製品に含まれるプラセンタエキスの多くは、豚や馬、羊などから抽出されたものです。
美容クリニックでは、人間から抽出したプラセンタエキスを使用する場合が多いと言われています。

プラセンタエキスは非常に栄養豊富な成分です。
アミノ酸やビタミン、酵素、ミネラルなど、様々なものが含まれてます。
これらが肌にハリや潤いを与えたり、肌のターンオーバーを促進してくれたりするのです。

プラセンタエキス特有の成長因子も、肌のターンオーバーを促進する成分のひとつ。
ターンオーバーはメラニンの排出だけでなく、シワやたるみの予防にも関わります。
シミやくすみの改善だけでなく総合的に肌を美しくしたいという方は、プラセンタエキスを取り入れてみると良いでしょう。

美白化粧水の成分:コウジ酸

「コウジ酸」は、その名のとおり麹を由来とした成分です。
酒や醤油などを造るために欠かせない「麹菌」が発酵する際に、代謝物質であるコウジ酸が生み出されます。

麹

コウジ酸の研究が始まったのは1970年代。
日本酒を造る職人の手が白くて美しかったことから、コウジ酸の美白成分を探る研究がスタートしました。

コウジ酸は、メラニンを生成する酵素であるチロシナーゼに働きかける力を持つ成分。
チロシナーゼが活動する際の銅イオンをストップさせることで、シミや色素沈着を予防します。
また、肝斑(かんぱん:シミの一種)や黄ぐすみが改善したという報告もあります。

コウジ酸には、紫外線やストレスで発生する活性酸素を抑制する効果もあると言われています。
活性酸素による肌の老化が気になる方も注目したい成分と言えるでしょう。

美白成分の効果まとめ

美白有効成分名 内容
ハイドロキノン メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの生成を予防する。
肌を直接漂白する。
アルブチン メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの生成を予防する。
ビタミンC
ビタミンC誘導体
メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの生成を予防する。
メラニン色素を元にもどし、シミを薄くする。
トラネキサム酸 メラノサイトの活性を抑え、シミ・そばかすの生成を予防する。
プラセンタエキス 肌のターンオーバーを促進し、メラニンの排出を促す。
コウジ酸 シミや色素の沈着を予防する。

美白化粧水の効果を高める正しいスキンケア

美白化粧水を使っても、スキンケアの方法が間違っていると思ったような効果を得られないことがあります。
ここからは、美白化粧水の効果を高めるためのスキンケアについてお話します。

美白ケアの前に洗顔で汚れを落とす

せっかく美白化粧水や美容液を使っても、毛穴に汚れや皮脂が詰まっている状態では成分が浸透していきません。
洗顔料をしっかり泡立てて、泡で洗顔することを心がけましょう。

泡立てた洗顔料

洗顔後は、肌の水分が逃げやすい状態です。
洗顔したらすぐに化粧水をつけるようにしてください。

美白化粧水はケチらず使う

美白化粧水を使用する量が少なければ、美白効果は出にくく保湿も不十分になります。
製品のパッケージに従って、適切な量で使用しましょう。

また、美白化粧水をしっかり肌に浸透させることも大切。
肌を叩くと刺激になってしまいますので、手のひらで優しく押さえてじっくり浸透させましょう。

化粧水を浸透させる

保湿をする

保湿は、肌のキメを整えて透明感をアップさせるために欠かせません。
美白化粧水の後は、乳液やクリームを使って水分が逃げないようにしてください。

また、肌が乾燥していると紫外線のダメージを受けやすいとも言われています。
シミを予防する意味でも、保湿ケアはしっかりと行いましょう。

美白美容液も使うとより効果が!

美白化粧品は、化粧水や美容液、クリームなどをライン使いするとより効果的です。
特に美白美容液は美容成分がしっかり入っているため、効果も目に見えやすくなるでしょう。

 

しかし、肌のターンオーバーには約1ヵ月かかると言われています。
そしてシミを薄くするにはさらに時間がかかりますので、美白化粧水や美白美容液を使ってもすぐに効果が実感できるわけではありません。
美白ケアは毎日、根気良く続けることが大切です。

人気の美白スキンケア

長く販売され、しかも人気のある美白スキンケアブランドをいくつかご紹介しますね。

いずれもハイドロキノンやアルブチンなどの美白有効成分を配合し、化粧品/美容液/クリームなどのラインが揃ったブランドです。

トライアルセットも用意されていますので、気になったものにトライしてみてはいかがでしょうか?

おすすめの美肌化粧水

アスタリフトホワイト

富士フイルムが販売する化粧品ブランド「アスタリフト」の美白ケアシリーズが「アスタリフトホワイト」。
写真フィルムの開発で長年培ってきた技術を、美容成分の浸透に応用したという異色の化粧品です。

アルブチンやビタミンC誘導体を配合した化粧水/美容液/クリームで、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぎます。
また、紫外線から肌を守るUVカットの化粧下地も付いています。

トータルで美白ケアをしたい方に試していただきたいシリーズです。

アスタリフトホワイト

アスタリフトホワイト 公式サイト

ディセンシア サエル

ポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランド「ディセンシア」。
その美白ケアシリーズが「サエル」です。

アルブチンやトラネキサム酸を配合した薬用美白化粧水/美容液/クリームで、メラニンを作らせない&メラニンを黒くしないアプローチで美白効果を狙います。

敏感肌の人は、なかなか強い成分を使いづらいと思いますが、敏感肌専門ブランドということで一度は試していただきたいスキンケアシリーズです。

ディセンシア サエル

ディセンシア サエル 公式サイト

ビーグレン ホワイトケア

アメリカ発のサイエンスコスメである「b.glen(ビーグレン)」。
「QuSome(キューソーム)」という独自の浸透技術によって、美容成分をお肌の奥まで届けることをウリにした化粧品ブランドです。

いろいろなお肌の悩みに対応した8種のトライアルセットを販売していて、ハイドロキノンを配合した美白のためのホワイトケアセットも用意されています。

「高い技術を使ったドクターズコスメを使いたい」という方にはおすすめです。

ビーグレン ホワイトケアセット

ビーグレン公式サイト

美白化粧水以外の美白ケアも大切

せっかく美白化粧水を使っても、日々の生活習慣によっては効果が追い付かない場合もあります。
ここからは、美白のために気を付けたいポイントをご紹介します。

紫外線を避ける

美白にとって大敵なのは、やはり紫外線。
メラニンによるシミが発生しますし、ニキビ跡も紫外線によって色素沈着しやすくなると言われています。

メラニンを蓄積しないために、冬でも日焼け止めなどで紫外線をブロックしてください。
日焼け止めが肌に合わないという方は、UVカット機能のある化粧下地やファンデーションでも良いでしょう。

紫外線対策

肌に刺激を与えない

洗顔やクレンジングは大切ですが、肌への刺激になってしまうため過度に行うのはNG。
肌への刺激は、メラニンを発生させてしまいます。
スキンケアは適度に、そして肌を強く擦らずに行いましょう。

栄養バランスを整える

栄養バランスを整える

食生活の偏りはターンオーバーを低下させ、美しい肌への生まれ変わりを阻害してしまいます。

また、シミ予防やシミを薄くする効果があるビタミンCは、食事からしっかり摂取しましょう。
トマトなどに含まれるリコピンも、メラニンを抑える効果が期待できるためおすすめです。

効果的な美白化粧水を使って、美白ケアを続けよう!

いかがでしたか?

ひと言で美白化粧水と言っても、その有効成分は様々。
たくさんの美白化粧水が販売されていますが、知識がないとどれを購入するべきか迷ってしまいます。

美白成分とその効果をしっかり認識した上で、美白化粧水を選ぶようにしましょう。

そして美しい肌を作るためには、規則正しい生活や紫外線対策も重要です。
効果を実感するには時間がかかるかもしれませんが、ゆっくり美白ケアを続けていきましょう!

 

つぼつぼ編集部

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